うわさのT.Nくん…

本人からイニシャルでの投稿はOK!ということで書いてます(笑)

 

 

 

うわさのT.Nくん、会社を辞めるみたいです。

 

もうすでに、報告を受けた人もいるかもしれませんがついに決断を下したようです!

 

うわさのT.Nくんって誰やねん!って感じの人もいると思うので軽く紹介。

 

ぼくが彼と初めて対面してしまうことになったのは、社会人サッカーの練習のときだったでしょうか。初めての印象は「でぶっ!」でした。プレースタイルも「でぶっ!」って感じのプレーでした。笑

 

お互い出会うまでに友達を通じて、どんなやつなのかは知っていました。

電車の中でからまれたが最後、降りる駅までマシンガントーク。T.Nくんが降りた後もホームで一人しゃべり続けているという怪談話まで出る始末。

 

 

さて、なぜT.Nくんのことを書こうかと思ったかというと、彼の男気あふれるいさぎよさに惚れたからです!

そう思った日のことを少し。

 

先日T.Nくんからの呼び出しがあり、なんばで待ち合わせをすることに。

冬だというのに異様な温かさの中、スーツ姿でちゃりんこにまたがり彼はあらわれました。

今思えば、あの気候の生温かさは彼のせいだったのでしょう。

 

巨体に似合わないちゃりんこのことを彼は、「社用車」と呼んでいました。

 

ホットケーキが食べたいという僕の願いに、選択肢を何個も用意してくれるあたり、彼はなんばのことを知り尽くしているようでした。

 

えっぐしんぐす(すんごい人気なパンケーキ屋さん)の行列を横目に通り過ぎ、彼が紹介してくれたのは、友達が働いているというカフェ。

 

食べたかったホットケーキが置いていなかったことを除けば、テラスの解放感、流れるミュージック、店員さん軽快なトークといい、申し分なかった。

 

彼はおもむろに僕にこう言った。

 

「俺と一緒に吉本いかへんか?」

 

でた。

このことは、以前から何度も言ってくれていたので、冗談半分に受け取っていたがまさか「マジ」だとは思わなかった。

 

しかも、ぼくと直接話した回数は10回もないんじゃないないか、というぐらいの間柄である。

 

しかし、ぼくのお笑いセンスを見抜くあたり、彼のお笑いに対する嗅覚はかなり感度の高いものだったのだろう。

 

だが、その一言にぼくは、残念ながらYESとは言えなかった。

今の僕には、貧困問題に立ち向かうという目標ができてしまっているからだ。

 

かれは僕の思いをくんでくれ、僕を誘うことは無かった。

そしてまた、一人で吉本に行くことも決心したようだった。

 

4時間ぐらいカフェにいただろうか。かれの自慢のすべらない話をえんえんに聞かされる僕だったが、その自信満々の彼の顔は、ときおり焦りが見えた気がした。

 

彼は、その後会社に辞めることを伝えるようだった。

 

地下鉄まで、自慢の社用車を押しながら僕を見送ってくれた。

社用車にまたがり、なんばの繁華街に消えていく彼の後姿は、見事なアンバランスで最後まで僕の腹筋を刺激し続けてくれた。

 

 

 

 

彼は、最近、父親を亡くしている。

僕には、その境遇を理解することができないが、すさまじい悲しみや悔しさ、父への感謝があったに違いない。

 

明日、父が死ぬとするなら自分はどうするだろうか。

自分が稼いだお金でご飯に連れていくだろうか。高級なプレゼントを渡すだろうか。

今まで育ててくれた感謝の言葉を伝えるだろうか。

 

僕は、好きなこと、やらなきゃならないことを一生懸命やってる姿を見せたい。

お父さんは、そうしてほしいとたぶん思ってる。

 

 

 

T.Nくんはお父さんとの約束で「一年はちゃんと働け」と言われてたようだ。

 

少しフライングぎみだが、彼は今やりたいことを目指して一歩踏み出した。

そんな姿をお父さんも、必ず応援してくれているだろう。

 

T.Nくんのことも最近知っただけで、彼のお父さんのことなんて見たことないのにこんなことをかくのはどうかと思ったが、T.Nくんのいさぎよさ、おもしろさをぜひみんなに知ってほしかった。

 

まだ確定していないかもしれないが、東京のNGKにいくらしい。大阪ではいけないのかと聞いたら彼は、「みんなにすぐあえるところにいたら甘えがでる。自分を追い込みたい」と答えた。

 

会社では、かなり成績優秀でノルマのハードルも低すぎて手ごたえがなかったらしい。そのままいれば昇進も早く順風満帆だっただろう。

 

しかし、彼は自分のやりたい道を選んだ。芸人なんてほんの一握りの人間しかテレビにでることはできないだろう。芸歴何十年の人が、若手芸人としてやっと出れるような世界。

 

かれが成功するかどうかは、ほんとにわからない。

もしかしたら、すぐに弱音を吐いて戻ってくるかもしれない。

 

みたところ、彼はかなりのさびしがり屋のようだ。

もし、みんなのところに彼から電話がかかってきたら、応援してる意味での喝!を入れてあげてほしい。

 

このかれの決断にぼくは拍手を送りたい。

 

人は、いつ死ぬかわからない。それまでにやりたいことはやりきりたい。

僕と同じ年のひとはもうすぐ就職して1年がたとうとしてるだろう。

 

いましている仕事にやりがいを感じれなかったり、時間を切り売りしながら働いてる人もいるだろう。

 

まだ一年では、判断できないこともあるかもしれないが、続けるにしろ進路変更するにしろ後悔しない生き方をしたいものですね〜

 

 

 

一年留年、フリーターの男が何をゆっとるんだ!ってかんじですかね(笑)

ともかく、もー今日は噂のT.Nくんにパイカンですね。

 

ではでは。